福島乳幼児・妊産婦ニーズ対応プロジェクト (FnnnP)

本プロジェクトは、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電事故後、放射能汚染等による健康被害の不安を抱えて避難している乳幼児や妊産婦のニーズに対応することを目的としています。

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■栃木県ニーズ調査 4月報告(2~焦点)

続きです。

3-2. 多様な対象者とプロジェクトにおける焦点
(A)賠償や補償、公的支援から外れる乳幼児家族・妊産婦:30km圏外
30km圏内や政府が指定する区域内などについては、東電による補償や公的支援が、遅延しているものの受けられる見込みがある。また、公的に危険が表明されているため、帰宅するという可能性も低く、補償の優先順位も高い。賠償などが受けられれば、選択肢が増える可能性もある。集団移転になるため、市町村や県レベル、自治組織レベルの対応が不可欠である。
 原発から30km圏外の指定区域圏外の乳幼児世帯に対する支援については、これらの世帯が放射性物質による子供への影響に強い不安を持っているものの、公的な支援が受けられないため、自宅への帰宅となる可能性に不安を持っている。その上、補償なども無く、子供たちが避難所近辺の学校に入学したため、なるべく移動は避けたいが、中長期的な避難生活を支えるための資金・住居・家財道具・仕事などが見込めない状態である。そのため、これらの支援が不可欠となっている。
 現地の首長は「安全」を宣言するなどして、福島県内の学校も平常通り始まっており、大半の世帯が帰郷している中で、あえて避難生活を継続することは大変な挑戦となる。実際、夫を残して母子で避難してきた聞き取り協力者の2世帯は、避難所の閉鎖の機に、帰宅することを決めていた。
 このような背景の中、本プロジェクトでは、賠償や補償、公的支援から外れる乳幼児世帯を中心にサポートする必要がある。

(B)賠償や補償に不安がある地域:20~30キロ圏内の乳幼児家族・妊産婦
原発周辺の20~30km圏内の住民は、「自主避難」というあいまいな位置づけがされており、原発事故後苦労してきた地域である。南相馬市の中でも、避難準備区域とされた地域の聞き取り協力者は、充分に補償されるのかどうか不安があると訴えていた。さらに、栃木県の二次避難所に誘導されているが、それは7月下旬までであり、その後は希望は聞かれるもの、福島県内に建設されている仮設住宅へ誘導される。南相馬市の仮設住宅は、原発から30キロ圏外の際に建設されており、子供とはとても帰れず、それ以外の選択肢は用意されていない現状において不安を抱えている。

(C)特別な支援が必要な家族形態:シングル・マザー、母子避難
同じ30キロ圏外でも、福島に夫を残して母子で避難してきた家庭、夫婦子供世帯で避難してきた家庭、シングル・マザーが母子で避難してきた等、その家族構成で、状況は異なってくる。上記の通り、母子で避難してきた世帯は子供の健康への影響を考えて避難してきたにもかかわらず、福島にいる夫や親戚は必ずしも同様の価値観をもっておらず、家族内での意見の不一致がある。避難が長期化し、一人で子供の世話をする苦労や孤独感とともに、夫や親戚が帰郷を強く促すという重圧も見受けられた。
 他方、聞き取りに協力してくれが夫婦世帯は、もともと妻の両親と仕事を一緒にしていたが、両親が避難をすすめ、核家族で避難していた。家のローンもなくアパートであったため、避難後いわき市以外での生活再建を決めており、既に仕事もアパートも決定していた。
シングル・マザーの場合、生活の糧が必要な上、保育園や託児所といったサービスがない限り、就職どころか求職も難しくなる。
 このような観点からみると、世帯構成によってニーズが異なり、シングル・マザーのように育児と仕事の両方に責任を持っている母親への支援を特に重視するとともに、母子で避難してきた乳幼児家族や妊産婦への心理的サポート、夫婦世帯へのサポートなど、異なるニーズに対しても敏感である必要がある。

(D)妊産婦
避難所に正式に滞在している妊産婦には、諸事情で聞き取りが出来なかったが、避難所における本相談の話を聞いて、すでに公団に避難している2名の妊産婦が聞き取りに協力をしてくれた。この点は、特別な施設を用意されている妊産婦も、このような話をする機会を求めていると思われる。
うち一人は、夫が福島で家業の整理を行っているため、単身の生活に不安がある。そのうえ、公団に居られる期限が出産前までであり、出産までの不安がある。もう一人は、出産後の居住地域について福島に帰りたい夫や夫の両親の意向があり、意見が一致していない。
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